ホラー


闇の展覧会 霧 (ハヤカワ文庫NV)


『珠玉のアンソロジー』
今度映画化されるスティーヴン・キングの「霧」を読むために購入しました。
実際、この本の2/3のページを「霧」が占めています。従って、短篇4作に長篇1作が収められているという感覚でしょうか。

読んでみると、この4篇の短篇が非常に面白く感じました。どの作品も短篇らしくシャープで一つの何かを持っていると感じさせてくれます。

「遅番」(デニス・エチスン)「石の育つ場所」(リサ・タトル)「昼、梟の鳴くところ」(マンリイ・W・ウェルマン)「三六年の最高水位点」

どれも総て素晴らしいのですが、私はファンタスティックな部分もある「石の育つ場所」「三六年の最高水位点」が気に入りました。

その後で読む結果となったためか、「霧」については短編集の中に入ってしまっていることもあって、最初何となく冗長な気もしました。
しかし、閉じ込められた空間の中で、人々の思いなすことのもろもろが、実に良く書けていて、ホラー小説と言うよりは、人間ドラマとして大いに感じ入りました。
このあたりが、スティーヴン・キングの凄さなのでしょう。


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