ホラー
新耳袋―現代百物語〈第2夜〉 (角川文庫)

『百話目を自分で持っているあなた、一晩で読んでみよう』
『神仏にまつわる話』『さまよえるものたち…』『訊ねてくるもの・・・』『残されしもの…』『路上を漂うもの…』『そこに帰りたくない…』各章の題名から、怖さへの期待わくわく。そのわりに怖い印象を受けないのは、一般に考えがちな血みどろだったり、おどろおどろした幽霊ではないからだろう。まず、それに遭遇した本人達からして、あまり恐怖を感じている様子がない。で、読んでいるこっちも怖くない。
でも、夜一人で読み返してみよう。できたらあまり静か過ぎない夜半がいい。外に聞こえる物音、人の話し声、それが霊のたてた物音じゃないと、今度は自分の部屋の窓に現れないといいきれるか。貴方は振り返って確かめることができるだろうか。あまりに淡々とした語り口が、かえって日常を感じさせて怖い。
一番怖かったのは、京極夏彦の途中で唐突に切れてしまう序文と、九十九話で終了しているこの話を一晩で読まなくて良かったと思わせてしまうあとがき。百話目を自分で持っているから。
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