ホラー
新耳袋―現代百物語〈第8夜〉 (角川文庫)

『こわいですね』
シリーズ全体を通して言える事ですが、いや・・・、こわいです。
夜、必ず眠れなくなります。しかし、耳袋特有のショート・ショートの手法が、どうしても読み手の読書意欲をかきたて、一晩で99話の怪談をおなかいっぱい読ませてしまうのです・・・著者の、その文章力と、興味深い怪談ばかりを掲載できる蒐集力に感服です。
ときに、数行で終わってしまう新耳袋の恐怖。
しかし、その行間や文章の終わりに、何とも言えないうすら寒さが存在しています。
温度のない活字に、どうしてこんなに寒くつめたい、恐怖を詰め込めるのかふしぎです。
勿論、すべてが怖いだけの話ではありません。心温まるような話や、きつねやたぬきの化かし話もあって、心和ませられる瞬間もあります。
しかし・・・怖いです。新耳袋の余計な虚飾が何一つ無い簡潔な怪談が、やはり一番こわいです。
毎回、毎回、文庫版の表紙が楽しみで、出るたびに衝動買いしてしまう本書ですが、買ってから、あまりの恐怖に束の間は、後悔してしまうのでした。
でも、やはり、おすすめですね。
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