劇画DVD
∀ガンダム 1


『ガンダムじゃない・・どうでもいいじゃん』
 富野監督がガンダムの世界観を総括した大作です。主役メカにヒゲが合ったり、「世界名作劇場」を思わせる作品の雰囲気から、「こんなの『ガンダム』じゃない」という意見があるようですが・・・わからんでもないけど、了見がせまいのでは??素直に一つの作品としてみましょう。これ程の作品は早々あるものではありません。緻密なストーリー、巧みな人物描写と文芸作品としても一級品です。主役のロランの素直で理想論的な生き方は、ある意味富野監督の今の心情をあらわしているのか?「zガンダム」のカミューの尖った、思春期もろだしの性格と比べるとまるで違う。「ガンダム」のアムロや「イデオン」のコスモにもみられた尖った性格が20年以上の月日を経てロラン的なものに変貌したとみるべきなのでしょうか?これを老いたとみるか?丸くなったとみるか?は人それぞれですが、個人的には「永遠の青年」富野由悠季も大人になったのだなぁ・・・という感が強いです。

 「世界名作劇場」的な雰囲気が覆っているもののコアにあるのは、「文明の衝突」「人間のエゴ」「闘争本能を捨てられない人の業」といったものであり、密度は濃い。ノベライズ版の 『月に繭 地には果実: 福井 晴敏著』(これも傑作です)は、その当たりがストレートに出ているので分かりやすい。元になったアニメ版のほうは、その味を薄めている分インパクトはやや弱いかもしれませんが、根底に流れているは同じであるといいたいですね。

 富野監督の悪い癖??で大風呂敷を広げた揚げ句に上手く収束できないところがあり、この作品でも後半、展開が早足になりきっちり全部を纏めきれたか?という不満がない訳ではありません。もっともそういう完成度を求めるなら『黒沢明監督」の傑作群を見ればいい訳でないものねだり、というもの。その辺はおおらかに見ましょう。
 
 もっとも、全13巻をそろえると、大変な値段です。とりあえず、レンタルビデオでもいいのでご覧になってお気に入りなら買ってみるのもいいのかと・・・

 追記:戦闘用の巨大ロボットによる「洗濯」が見られるのは、巷にあふれる映像作品のなかでもおそらくこれぐらいでしょう・・・なかなか・・イイ味を出しています。

 


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