劇画DVD
機動戦士ガンダム 第08MS小隊 Vol.03

『様々な生き様と死に様』
戦場において、軍人として、人間としてどう生きるか、若しくは死ぬか、そういった描写が強く出ていると思います。軍としての規律の中で、現実と自分の信条とをどう折り合いをつけるかという難題が各キャラに降りかかってきます。軍人は命令系統がしっかりしていてこそ初めて軍隊なのですから、そういう常識で考えれば、シローやアイナの理想や行動はとんだアマちゃんに見えます。しかしそういった葛藤はどの人物も持っているものであり、それは9話でのユーリやボーンの言動に表れていました。ギニアスの行動などまさに私闘、私怨にすぎないのですが、それらと戦争の線引きなど薄皮一枚程度なんじゃないかと思います。そういったことを考えさせてくれ、かつ戦闘シーンも泥臭くかつ迫力のあるもので評価できます。またこの巻にくると作画レベルも全般的にかなり高くなり、話によるばらつきもなくなります。ところどころに散りばめられたユーモアも不自然でなく、全体的に満足のいく内容でした。
ただ各キャラクターの描かれ方が少々雑だなと思います。監督が変わったせいもあるでしょうが、煮詰めていなかった部分も多分にあったと思います。例えばアイナは前半ではギニアスを慕っていたのに、7話あたりから恐れや嫌悪感を露わにしていきます。それは彼が研究に没頭して周りを顧みなくなったからなのでしょうが、今までそういうシーンがなかったので、いささか唐突すぎる感じがします。そもそも彼がそこまでアプサラスに執心する動機も分りにくいです。アイナの回想では昔はそうでなかったようですが、ならばなぜ今のような状況になってしまったのかが描かれていません。またユーリも当初はアイナに毛嫌いされるような嫌な人間だったのに、9話では部下思いの尊敬できる人物として描かれている点も矛盾だなと感じます。キキとシローの絡みも淡白な感じで終わってしまい、消化不良な感じがします。
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