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BL小説
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アパルトマンの王子 (キャラ文庫 (え1-4))

『解決しない潔さ』
藤井沢商店街シリーズも4作目になりました。
1作ごとに独立した話なので、他の話を読んでいなくても楽しめます。
絵本から出てきたような金髪王子様とオンボロ不動産屋の長男(弟2、妹2)の恋。
ありえない。でも面白い。いつもの榎田テイストです。
榎田作品は、登場人物が抱える問題や家庭事情をすっきり片付けないまま終わることが多いです。
分かりやすい悪者が出てきても勧善懲悪にならない。誰も排斥したくないからみんなウロウロ悩むんだ、というスタンスなんだと思います。
話を読み終えた後でも、いつまでも登場人物が道の途上で佇んでいるような気分になるのは、この「未解決感」からくるのかもしれません。
そして、それは今を生きる作者と読者の等身大の姿でもあります。
結局おまえはいい子でいたいだけだろ、と昔の恋人に言われた過去を持ち、そんなちっぽけな評価でも自分にとっては必要だからとがんばる優一を描く目線が温かい。
長男長女なら「あるあるある!」と叫びたくなるのではないかと思うシーンもちらほら。
人生の諸問題は解決しないけれども、ひとりの孤独は解消される(孤独の解消が同性愛ファンタジーである点がBLなんですが)というストーリーを読むのは、
逃避というより祈りに近い行為なのかもしれません。
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